時は金なり

少年老い易く

若い頃は人生とは途方もなく長い時間があると思っていた。自分のこの若さは永遠で歳をとらないとさえ思っていた時がある。でも60代になると意外と人生はアッという間に過ぎてしまった事に気づく。60歳という還暦を迎えたらもう人生の最終章に入っていく。

あの有名歌手・西城秀樹も急性心不全で63歳で亡くなった。名俳優の大杉漣さんも66歳で同じく急性心不全で亡くなっている。もしあなたの年齢が55歳だとして63や66歳くらいの年代でこの世を去るとしたら時間は幾らも残っていないことになる。まさにあの織田信長が出陣の時に舞う敦盛(あつもり)で「人間50年、下天の内にくらぶれば、夢幻(ゆめまぼろし)の如くなり」と言うように人生は長い様で意外と短いという事だ。そうぐずぐずはしていられないのだ。

10代の時代はあっと言う間に過ぎ去り20代になって結婚し家族という形態を維持する為に30代、40代を突っ走て生きて来た。20歳で結婚し35歳までトラックの運転手をやりながら家庭を支えたが雇われる身ではなく自分の芸を活かした独立ビジネスを興し始めた。

独立商売

独立ビジネスをやるにはいろいろな面で勉強が必要だ。会社というバックボーンが無くなればすべて自分で動かなければならない。販売、営業、経理と経営、宣伝活動など多岐に渡る。社長業と言うのはその道のスペシャリストでありゼネラリストでなければならないという。

自分にはとても独立ビジネスをやる才覚や度胸が無いというのであればサラリーマンが安全である。安定した収入は確保できるが然し自分にとって二度と戻らない時間を切り売りするという事と引き換えになる。そう自分が勤める会社に時間と体を売っているのだ。その代わり会社は安定した給料という形で報酬をくれる。

人生をどう生きるかそれは自分次第。独立ビジネスで成功して金持ちになれる可能性もあれば失敗してホームレスになるかも知れない。波乱万丈の生涯それも一度の人生いいかも知れない。